静岡県東部からJリーグへ-アスルクラロ沼津の挑戦-

正念場を前に破竹の3連勝 vs 横河武蔵野FC

-JFLファースト・ステージ第6節(2015.04.12)-
前節、九州の地に乗り込んで挑んだヴェルスパ大分戦は、4-1と快勝したアスルクラロ沼津。今節は初の3連勝を懸けて横河武蔵野FCをホームにむかえた。ここまで3勝1敗1分と波にのるチームだが、第7節ソニー仙台FC、第8節鹿児島ユナイテッドFCと上位チームとの試合が待ち受けている。何としても3連勝して弾みをつけたい。

蔵田の決勝弾で3連勝を飾る!

「絶対に結果を出すという強い気持ちで試合に出ました」
 
試合後にそう語ってくれたのは、右サイドハーフとして途中交代で出場した中西健人。その言葉通り、中西はグラウンドに入るとすぐに結果を出す。
 
センターバックの藤原拓也が出した、愛鷹競技場特有の駿河湾から吹く風に乗ったロングパスで中西が相手ディフェンダーの裏を取ると、ゴール前に走り込んだ蔵田岬平にセンタリング。
 
これを右足でしっかりと合わせた蔵田がゴール。昨季ファースト・セカンドステージを共に勝利している相性の良い横河武蔵野FCに対して、1-0の勝利を収めた。
 
「運動量が落ちてくる後半に、スピードと突破力のある中西を入れて試合を決めにいこうと考えていました」と、吉田謙監督も話したように、交代策がうまくハマったアスルクラロ。勝ち点を13に伸ばし、順位も4位へ。好調を維持したまま、次節からの上位対決に挑む。

押され気味だった前半を無失点で切り抜ける

「攻撃は最大の防御といいますが、僕は反対のことを選手たちにいつも言っています。良い守備こそ最高の攻撃のために必要なのだと」
 
吉田監督がそう話すように、今節のアスルクラロは失点が少ない。今節も、前半は何度となく横河武蔵野FCに攻め込まれたが、集中を欠くことなくゴールキーパーの石田良輔を中心にゴールを割らせなかった。
 
横河武蔵野FCの吉田康弘監督は「ディフェンスラインを高くして、相手の攻撃をしっかりと前でブロックすることで、うまく攻撃に繋げようと話した。前半はそれがうまくいっていたが、得点に結びつけることができなかった」と話した。
 
逆に言えば、今季のアスルクラロは、相手に攻め込まれてもしっかりと耐えることができる精神力とハードワークが身についているのだ。最後のところで体を投げ出してシュートブロックする。それができていれば、そうそう点を奪われることはない。そして焦らず、隙を見て得点を奪う。開幕前の吉田監督が話していたことが、まさに体現されている。
 
前半34分には、横河武蔵野FCのフォワード井関諒司がアスルクラロのディフェンス陣の背後のスペースに抜けるも、石田が落ち着いてシュートをブロック。前半41分には高さのある、もう一人のフォワードの三橋隼斗が頭で合わせるも、体を寄せてボールを枠に飛ばさせなかった。
 
終始、風上に立った横河武蔵野FCが試合を優勢に進めたが、前半は0-0で折り返す。
 

交代策が見事にハマり決勝弾!

後半からは、フォワードの新裕太朗に替えて、スピードとハードワーク、プレーの切り替えの早さに定評のある鈴木淳を投入。「前半押し込まれたが、後半は鈴木淳を入れることで前線をかき回して、攻撃を活性化させようとした」という吉田監督の狙い通り、試合の流れが徐々にアスルクラロに傾く。
 
「自分の役割は潰れ役。高さはないけれどタイミングをとって競り合えばボールを味方にこぼすこともできます。とにかくハードワークしてまわりがプレーしやすくなれば」と鈴木自身も言ったように、ルーズボールを拾い始めたアスルクラロがボールを保持する時間が増える。
 
後半11分には、右サイドでボールを受けた尾崎瑛一郎が素早く縦にスルーパースを出すと、これに反応した岡庭和輝が抜け出して、チャンスを作る。17分には尾崎のフリーキックから攻め上がったセンターバックの西村竜馬がヘディングで競り勝ち、決定機が訪れた。
 
後半22分なると、横河武蔵野FCのキャプテン金守貴紀が2枚目のイエローカードを受けてしまい退場。
 
数的有利となったアスルクラロは右サイドに中西健人を入れて、得点を狙いにいくと、すぐに結果に繋がる。
 
センターバックの藤原から右サイドを走り抜けた中西にロングパスが渡ると、スピードに乗ったまま縦に突破し、右足でセンタリング。このボールをゴール前に走り込んだ蔵田が右足でダイレクトシュート。このシュートが見事にゴールに突き刺さり、1-0とリードする。
 
その後も、危なげない試合運びで、アスルクラロはこの試合をものにした。
 

スタジアムグルメでゲン担ぎ

愛鷹競技場での楽しみの1つとして挙げたいのがグルメ、通称スタジアムグルメと呼ばれるものだ。常時、3~5つほどの移動販売車が競技場の前に集まって、いい匂いを漂わせている。
 
今節は、メロンパン屋、トルコ発のケバブサンド、からあげ屋などが軒を連ねていた。
 
「ケバブを食べるとゲンがいいみたいで勝つんだよね」と話してくれたのは、アスルクラロの運営スタッフ細谷さん。ゲン担ぎの意味で、スタジアムグルメを楽しむのもまた一興かもしれない。
 
さらにアスルクラロ自身もグルメを販売している。
 
「アスルクラロと地元の企業とで協力して販売している」として、スタッフの渡辺さんが推薦してくれたのが、地元の御菓子処・雅心苑のどら焼き(アスルクラロのエンブレムが刻印されている)と沼津の静浦海産物協同組合が販売している体に優しいお菓子「だしップス」。
 
どちらもぜひ勝利へのゲン担ぎとして、試合前に食べたい逸品。
 
次回のホームゲームは4/25(土)13時から。対戦相手は、第6節終了時点で首位を走る鹿児島ユナイテッドFCだ。ぜひスタジアムグルメを頬張りながら、選手たちに大きな声援を送ろう!
 

DATA

試合結果

ファースト・ステージ第6節(会場:愛鷹広域公園多目的競技場)
アスルクラロ沼津(1-0)横河武蔵野FC
メンバー)
GK 30.石田良輔 DF 18.尾崎瑛一郎(Cap.) 23.藤原拓也 3.西村竜馬 5.馬場将大 MF 2.中野翔太 7.鈴木将也 8.岡庭和輝10.蔵田岬平(→9.齋藤翔太[後半46分]) FW 13.松尾篤(→20.中西健人[後半22分]) 14.新裕太朗(→28.鈴木淳[ハーフタイム])
 

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