静岡県東部からJリーグへ-アスルクラロ沼津の挑戦-

歓声を力に変えて勝ち点1を奪取!vs 栃木ウーヴァFC

-JFLファースト・ステージ第14節(2015.05.31)-

ファースト・ステージも残り2節。前節、FCマルヤス岡崎(リーグ13位)に勝利をおさめたアスルクラロ沼津。今節は栃木ウーヴァFC(リーグ14位)とのホーム最終戦。スタジアムには前回のホーム戦を超える2,417人もの観客が集まった。

「2,000人を超えるお客さんが入ってくれて嬉しかった。選手もパワーをもらいながらプレーできたと思う」

試合後に吉田謙監督がそう話したように、アスルクラロの選手たちは試合開始早々から躍動した。

相手陣内に攻め込むもシュートまで持ち込めない悪循環

「アスルクラロさんのほうが、うちの選手より技術やサイズが上回っていることはわかっていた」
 
栃木の前田和也監督が試合後にそう語ったように、前半開始からアスルクラロは相手陣内に攻め込んだ。両翼の岡庭和輝と蔵田岬平を起点に何度も相手サイドを崩す。しかし、栃木の2枚のセンターバックに阻まれ、なかなかシュートまでたどり着かない。相手陣内に攻め込むものの、栃木が時折見せる鋭いカウンターを警戒して攻めきれない。そんな悪循環のなかで、前半22分には栃木に先制点を許してしまう。ポストプレーで起点を作られ、最後は相手FWの坪井秀斗に決められてしまった。
 
先制されたアスルクラロは歓声にも後押しされ、さらに攻勢を強めるものの問題は解決されない。象徴的だったのは42分。右サイドを崩した岡庭からのクロスを詰め切れなかった蔵田がボールキープし、ペナルティエリアに侵入する松尾につなげるが、シュート直前で相手CBの網に掛かってしまう。結局、アスルクラロは再三敵陣に攻め込んだものの、シュート数3本で前半を折り返した。
 

堅守をこじ開けた吉田監督の手腕

「前半は相手CBがうちの2トップをしっかりマークしていてシュートまでいけなかった。そこで後半は4バックから3バックに代えて、サイドバックを高い位置に置くことで相手DFを一枚ずつ外にずらすことを考えた」
 
吉田謙監督の狙い通り、後半はアスルクラロがさらに押し込むようになり、シュート数も格段に増えた。特に右サイドでは、キャプテンの尾崎瑛一郎を中心に何度も決定的なチャンスを作った。監督の狙いを汲み取った選手たちは、相手CBが外に引き出されてできたペナルティエリア内のスペースをうまく生かすが、最後のところで阻まれてしまう。後半13分、16分、21分と立て続けに決定的なチャンスをつくるものの、ゴールを割ることはできない。
 
「選手たちは押し込まれる展開が続く中で、体を張って守ってくれた。気温も高く苦しかったと思うが頑張ってくれた」
 
前田監督の言葉通り、栃木のディフェンス陣は苦しい展開が続くなか集中力を持続させたが、ボールを奪って攻めに転じる力は残っていない。前半のカウンターの脅威がなくなったアスルクラロは、より攻めの姿勢を強めることができた。そして後半36分、ついに歓喜の時は訪れた。
 
コーナーキックの場面で尾崎のゴールから遠ざかるボールに合わせたのは守備の要、中野翔太。高い打点のヘディングで栃木ゴールをこじ開けた。
 
今季最大の2,417人が集まった競技場は湧いた。同点ゴール後もアスルクラロは逆転勝利を目指して攻め込んだが、試合は1-1のスコアのまま終了した。
 

PICK UP

競技場をにぎわす催し物の数々

試合当日、愛鷹競技場(愛鷹広域公園多目的競技場)ではたくさんの催しものが展開される。富士宮焼きそばや富士山餃子などの屋台もあれば、キックターゲットやだるま落としなど子ども向けのアトラクションも開催される。そのせいか、会場には親子連れやグループで来場する人たちの姿も多くみられる。観戦にきたお父さんお母さんの中には、試合が始まってもキックターゲットに興じる子どもに難儀する一幕も。

セカンド・ステージのホーム開幕戦は6月28日(日)、実力伯仲のSP京都FCを迎えて行なわれる。お父さんお母さんはお子さんを連れて、コーチは教え子たちを連れて、会場の声援を力に変えるアスルクラロの選手たちを応援しに、愛鷹競技場に足を運ぼう!

DATA

試合結果

ファースト・ステージ第14節(会場:愛鷹広域公園多目的競技場)
アスルクラロ沼津(1-1)栃木ウーヴァFC
メンバー)
GK 21.大畑拓也 DF 18.尾崎瑛一郎(Cap.) 23.藤原拓也 3.西村竜馬 5.馬場将大 MF 2.中野翔太 17.太田一輝 8.岡庭和輝 10.蔵田岬平(→19.御宿貴之[後半21分]) FW 13.松尾篤(→4.鴇田 周作[後半42分])14.新裕太朗(→20.中西健人[後半15分])
 

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