静岡県東部からJリーグへ-アスルクラロ沼津の挑戦-

2ndステージホーム開幕戦はドロー vs SP京都FC

-JFLセカンド・ステージ第2節(2015.06.28)-

J3昇格という明確な目標を掲げるアスルクラロ沼津。そんなチームにとって勝負となるセカンド・ステージが開幕した。開幕戦はともにJを目指すライバル鹿児島ユナイテッドFCとのアウェイ戦に挑むも2-3で惜敗。ホーム開幕戦となる今節は絶対に勝利を挙げ、勢いに乗りたいところだが──。

積極性を欠いた前半の戦い

前節、鹿児島ユナイテッドFCに対し、先制点を許しながらも前半のうちに逆転することに成功したアスルクラロ。しかし後半に入り同点に追いつかれ、試合終盤になって再逆転されるという壮絶な戦いを繰り広げた。
 
そんな高い緊張感の中で戦った選手たちの気持ちを一度落ち着かせようと、吉田謙監督は「今日の試合はリスクよりも手堅く入っていこう」とキックオフ前に話したという。そして「それが裏目に出て、選手たちの勇敢さや躍動感を消してしまった」と述べた。
 
その吉田監督の話通り、前半は特に積極性を欠いていた。キックオフから何となくボールは持てているが、決定的なチャンスは作れないという状態が続いた。逆に隙を狙っていたSP京都FCの2人のフォワードに、あっさりと先制点を奪われてしまった。前半12分のことだった。
 
前半のシュートは2本。そのことからも、アスルクラロの攻撃陣が眠ってしまっていたことがうかがえるだろう。反対に、SP京都FCは効果的な攻めを繰り広げた。特にスピードのある藤本憲明を中心としたカウンターで、何度となくアスルクラロのゴールに迫った。
 

逆転に成功するも、追いつかれ引き分けに

後半に入ると、アスルクラロはガラリと変わった。リスクを承知で前線から相手にプレッシャーを与え、相手ゴールへと迫った。
 
「ハーフタイムに後半は勝負だぞということを言いました」と吉田監督も話す通り、後半に向けてきっちりと切り替えたチームは見違えるように相手を攻め立てた。
 
ボランチでセカンド・ステージ開幕戦に引き続き先発出場をした太田一輝も、持ち前の運動量を活かしてフォワードを追い越すようなダイナミックな動きが出てきた。吉田監督も太田について、「Jリーグのトップ選手並みのスプリントを求めていますし、それができる選手」と言うように、チームに攻撃の流動性をもたらした。
 
そして後半10分、左サイドでのボールキープから、フォワードの鈴木淳がフリーで抜けだすと、右足でライナー性のクロスボールをあげる。これがゴール前で1人待っていた松尾篤の頭にドンピシャで合い、ボールはゴールへと吸い込まれた。
 
さらにその1分後には、右サイドにできたスペースに鈴木淳が抜けだすと、ゴールラインギリギリまで突破。そしてマイナス気味のパスを受けたのは、累積警告で出場停止中の蔵田岬平のかわりに初先発となった中西健人。前半は持ち前のドリブルが影を潜めたが、この大事な場面で大きな役割を果たした。迫り来る相手ディフェンダーを冷静に交わし、左足を振りぬいた。ついに逆転に成功し、1,845人が詰めかけたスタンドも大きな歓声で包まれた。
 
しかし、リスクを背負って攻め立てる分、バランスが悪く全体が間延びしてしまう。そして後半19分に、またしても相手のカウンターが成功し、2-2の同点に。
 
その後は、攻撃的な選手を投入するも、チャンスよりはピンチのほうが多く訪れ、何度となく危ない場面があった。しかし、先発に復帰した安定感と統率力に長けたゴールキーパー石田良輔やセンターバックの西村竜馬を中心に、体を張ったプレーで何とか相手の攻撃を封じ込めた。実に後半だけで11本のシュートを打たれながら、失点1に抑え、2-2の引き分けでホーム開幕戦を終えた。
 

PICK UP

観戦旅行に出かけよう!

次節は、敵地・都田(浜松)で7月4日(土)に行われる静岡ダービー、HondaFC戦だ。
吉田監督自身も「まだHondaには勝てたことがないが、勝つ自信はあるし、絶対に勝ちたいと思っている」と気合十分。7月1日からはJ1の松本山雅FCから、運動量が豊富でファイティングスピリットを持った道上隼人も加わるので期待大だ。

さらに7月12日(日)は愛鷹で、現在年間通算順位でアスルクラロより上位にいるFC大阪との大事な一戦も控えているが、今回個人的にオススメしたいのは、アウェイの地に乗り込んでの応援だ。セカンド・ステージは、ファースト・ステージよりも関東圏での試合が多い。

直近で言えば、第6節・7月26日(日)の流経大ドラゴンズ龍ケ崎とのアウェイ戦がある。関東周辺に住む静岡県民はきっと多いと思うので、お出かけついでに、ぜひこの試合を観に行ってみてはいかがだろうか。

DATA

試合結果

セカンド・ステージ第2節(会場:愛鷹広域公園多目的競技場)
アスルクラロ沼津(2-2)SP京都FC
メンバー)
GK 30.石田良輔 DF 18.尾崎瑛一郎(Cap.) 15.高橋寛太 3.西村竜馬 5.馬場将大 MF 17.太田一輝 7.鈴木将也 8.岡庭和輝 20.中西健人(→22.望月理人[後半31分]) FW 13.松尾篤(→14.新裕太朗[後半26分])28.鈴木淳(→19.齋藤翔太[後半40分])
 
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