静岡県東部からJリーグへ-アスルクラロ沼津の挑戦-

2ndステージ初勝利!このまま連勝街道を突き進め!vs ホンダロックSC

─JFLセカンド・ステージ第3節(2016.07.03)─

セカンド・ステージ開幕から2試合続けての引き分け──当然、それはJ昇格を目指すアスルクラロ沼津にとって、望ましいものではない。だが悲観的になるのは、“自力での昇格条件クリア”が叶わなくなったときでいい。今はただ、目の前にいる敵から全力で勝利を奪うことだ。J昇格という目標は、その先に見えてくる。

青木・薗田のゴールでリードを奪う

「難しいシュートを決めてくれた(青木)翔大くんに感謝ですね」。そう語ったのは、この日の先制点をアシストした太田一輝だ。太田といえば、チーム1を争う持久力の持ち主で、試合の終盤になっても衰えない走力は、目立たないところでチームを支えている。
 
そんな太田が走力を活かしてアシストを決めたのは、前半30分だ。左サイドハーフの太田が、右サイドにできたスペースに向けて飛び出すと、右サイドバックの尾崎瑛一郎から絶妙なフィードパスが送られる。このボールを巧みにコントロールして縦に突破し、マイナス気味でグラウンダーのセンタリングをあげる。すると、2試合連続ゴール中の青木翔大が飛び込み、相手ディフェンダーと競り合いながらも右足で合わせると、ボールはスルスルとゴールの中へと吸い込まれていった。
 
「今日は右サイドハーフの(中村)亮太くんとポジションチェンジをして、相手を混乱させようと話していました」と太田は話す。狙い通りの攻撃によって生まれた先制ゴールは、次節以降にも活きてくるだろう。特に太田に関して言えば、もう少し積極性があると、より“怖さ”が増す選手になれるはずだ。だからこそ、このアシストをキッカケにして、どんどんボールを前進させるプレーを増やしてほしいところだ。
 
幸先良く先制点をあげたアスルクラロは、さらなる追加点を狙う。今季初先発出場を果たした水木将人は、181センチという恵まれた体から繰り出すロングスローで何度もチャンスを演出すると、前半45分、ついにロングスローからゴールが生まれる。
 
左サイド相手陣内で獲得したスローインで、水木が相手ゴールのニアサイドに鋭いボールを投げ込むと、青木が頭でつなぎ、最後はファーサイドで待ち受けていた薗田卓馬がワントラップシュート。チームトップスコアラーの薗田が今季7ゴール目となる得点をあげ、2-0として前半を折り返す。
 
薗田に関して言えば、ここから1試合平均1ゴールを奪えば、リーグ全体での得点ランキング1位が見えてくる。不可能ではない位置にいるだけに、ぜひ目指してもらいたい。
 

2-0で快勝!

MIOびわこ滋賀とのセカンド・ステージ開幕戦は、前半を2-0で折り返しながらも追いつかれ、その結果、引き分けに持ち込まれた。
 
同じ轍を踏むわけにはいかないと、吉田謙監督は選手たちに向けて「この2-0を克服しないかぎり進化できないぞ。“負けている”くらいの気持ちで挑め」とハーフタイムに檄を飛ばしたという。
 
後半が始まると、こちらもハーフタイムで気合を入れ直したホンダロックSCが攻勢に出る。しかし、アスルクラロのほうも、集中力を途切らせることなく、しっかりと耐え切る。ホンダロックSCは、後半3分にコーナーキックからシュートを放つ。が、水木が体を張ってブロック。さらに13分にも、山田貴文からのクロスボールに木下健生がヘディングで合わせてくるも、これはアスルクラロのゴールキーパー大畑拓也がダイビングセーブで防いだ。
 
その後は、アスルクラロが途中交代で入った道上隼人、鈴木淳、中筋誠を中心に攻めに転じるも、ゴールをあげるまでには至らなかった。もちろん良いプレーもたくさんあったが、昨シーズンのパフォーマンスを省みると、道上はもっとできるはずだし、レギュラー争いに加わるべき選手だ。
 
今節から高瀬証という“ジョーカー”もメンバー登録された。セカンド・ステージでは、必ずや彼らの活躍がチームを助ける場面が出てくるはずだ。大いにその活躍を期待したい。
 
試合は、集中力を切らさなかったアスルクラロが2-0で完封して、セカンド・ステージ初勝利を獲得した。
 

PICK UP

「これに勝ったらJという状況を作りたい」

今節の来場者数は2,037人。やはり2,000人を超えるとスタジアムに響くサポーターの声は一味違う。チャンスやピンチの度に飛び交う大きな歓声は、間違いなくピッチにいる選手たちに届き、大きな後押しになっていただろう。
 
J昇格には1試合の来場者数平均2,000人が必要となるため、今節だけ見れば合格ラインを超えている。しかし、沼津・愛鷹陸上競技場の改修工事の影響などもあって、現在(セカンド・ステージ第3節時点)のところ1試合平均は1,557人に留まっている。
 
これに関して吉田監督は、「とにかく我々は勝つことでサポーターを惹きつけたい。そして“この試合に勝ったらJリーグ”という状況を作っていく。そうすれば、きっとたくさんの人が見に来てくれると思っている」と語った。
 
“この試合に勝ったらJリーグ”という状況を作るには、それまでに連勝を重ねる必要がある。まさにこの監督の言葉は、連勝を重ねることへの意気込みだとも言える。
 
次節は7月10日(日)、アウェイの地に乗り込んで、年間順位2位につけるFC大阪と対戦する。ちなみにこの試合に勝利すれば、アスルクラロは年間順位2位に浮上する。
 
さらに7月16日(日)にもアウェイの乗り込み、FCマルヤス岡崎と対戦。ぜひともこの試合で3連勝とし、7月24日(日)のホーム・裾野での第6節・栃木ウーヴァFC戦に挑みたい。
 

DATA

試合結果

セカンド・ステージ第3節(会場:富士総合運動公園陸上競技場)
アスルクラロ沼津(2-0)ホンダロックSC
メンバー)
GK 21.大畑拓也 DF 4.田中舜 28.谷奥健四郎 3.藤原拓也 18.尾崎瑛一郎(Cap.) MF 7.鈴木将也 16.水木将人 17.太田一輝 9.中村亮太(→14.道上隼人[後半29分])FW 19.薗田卓馬(→13.鈴木淳[後半37分])10.青木翔大(→20.中筋誠[後半42分])
 

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