静岡県東部からJリーグへ-アスルクラロ沼津の挑戦-

残り5試合、みんなで J昇格への道を突き進もう! vs Honda FC

─JFLセカンド・ステージ第8節(2016.09.10)─

9月20日に来季J3参入のライセンスが交付されたアスルクラロ。9月24日、25日に行われた第10節を終えた時点で、年間通算順位2位、セカンド・ステージ5位につけている。あとは成績面で年間通算順位4位以内を確保し、ホーム入場者数30,000人をクリアすれば、昇格が決まる。残り5試合。すべてが正念場となる。

Honda FCとの静岡ダービーは惜敗

実に6,874人もの観客がスタジアムに集まった第8節の静岡ダービー、Honda FC戦。両者の対戦は過去5回、いずれもHonda FCが白星をあげている。
 
6度目の対戦となった今節。アスルクラロはキックオフと同時に、前線から激しいプレスをかける。リズムよくパスを回しながらバイタルエリアに侵入し、最後は個の力でディフェンスをはがしてゴールを狙うHonda FCに対し、相手の自由を奪い、間合いをつぶすHonda FC対策だ。
 
この狙いがハマり、アスルクラロが序盤の流れをつかむ。前半15分、尾崎瑛一郎の右コーナーキックを谷奥健四郎が頭でつなぎ、最後は太田一輝が飛び込んだ。これはわずかに届かなかったが、アスルクラロが優勢に試合を進める。さらに20分には中村亮太が得たフリーキックで、尾崎が直接ゴールを狙うも、ゴール左に外れた。
 
一方、なかなか得点チャンスが掴めなかったHonda FC。前半のアディショナルタイムにチャンスが訪れる。左サイドからの鋭いクロスボールに香川大樹が飛び込んだ。しかし、わずかにタイミングが合わない。互いに高い集中力を保ち、緊迫した雰囲気のまま勝負の行方は後半に委ねられた。
 
後半も前半と同様に、互いに集中した好ゲームが繰り広げられる。六千人を超す観客の大きな歓声とため息が入り乱れる中、待望の先取点を奪ったのはHonda FC だった。
 
「ほとんどチャンスらしいチャンスを作らせないくらい、良い守備ができていた。それだけにあの失点は本当に悔しいですね」と、ゴールキーパーの石田良輔が語ったように、アスルクラロ守備陣のわずかな隙を突いてHonda FCが先取点をあげる。
 
後半34分。左サイドからのクロスボールに対し、谷奥が一度はヘディングでクリアするも、そのこぼれ球を拾ったHonda FC富田湧也がミドルシュートを放つ。このシュートがクロスバーに当たると、その跳ね返ったボールが途中交代でピッチに立ったHonda FC古橋達弥のもとへ。古橋は迷わずヘディングシュートを選択。このシュートがふわりと放物線を描き、アスルクラロのゴールへと吸い込まれた。
 
後半終盤、しかもJ1での活躍が未だ記憶に新しく、警戒していたはずの古橋の一発。動揺を隠せないアスルクラロだが、残された時間でしなければいけないことの共通理解は図れている。わずかな時間にチーム一丸となり、途中交代で出場した新加入の染矢一樹のカウンターなどで、Honda FCのゴールに迫るもののゴールは遠く、0-1のまま無情のホイッスル。
 
試合後には、吉田謙監督が「内容は良かった。次につながる試合だったと思う」と話した。早くも次の試合のことを考えている監督の想いを選手もサポーターも理解しているはずだ。悔しさも敗戦も今は糧にするしかない。次戦の勝利に向けて、すでに戦いは始まっている。1秒も無駄な時間はないのだ。
 

アウェイ2連戦は1勝1敗も 岩手国体で優勝!

Honda FC戦後の第9、10節は、アウェイ2連戦となった。
 
第9節の相手は、セカンド・ステージ首位のラインメール青森。首位を叩いて勢いに乗りたい大事な一戦で、値千金のゴールを挙げたのは、今季チーム得点王の薗田卓馬だった。この1点を守りきったアスルクラロが勝ち点3を獲得し、首位を走るラインメール青森の勢いを止めることができた。
 
続く第10節の相手は、アスルクラロと同様にJ3ライセンスが交付された奈良クラブ。Honda FC戦での失点と同様に、ゴールポストの跳ね返りが運悪く相手選手のもとへこぼれ、ほぼ無人のゴールへ流し込まれて失点。この得点を守りきった奈良クラブがアスルクラロから勝ち点3を奪った。
 
アウェイ2連戦は1勝1敗だったものの、そのあと行われた「2016希望郷いわて国体」に静岡代表として参加したアスルクラロは、順調に勝利を重ね、決勝では、宮城代表として参加したソニー仙台FCを破り、15年ぶりとなる国体優勝を静岡県にもたらした。
 
4日間で4試合という過密日程で行われた国体を制した選手たち。この経験は間違いなく、J3へと向けたJFL残り5試合への弾みとなるだろう。
 

PICK UP

次節は東京武蔵野シティFC戦! 「富士」で迎え撃つ!

次節は10月16日(日)13時、ホーム富士総合運動公園陸上競技場で、東京武蔵野シティFCと戦う。ファースト・ステージでは0-1で辛酸を舐めさせられた相手なだけに雪辱を果たし、貴重な勝ち点を奪取したい。
 
J3クラブライセンスを交付されたアスルクラロがJ昇格するための条件はあと3つある。1つ目は年間事業収入などの運営面についてのものだ。2つ目はJFLの年間通算順位という成績面。年間通算順位で4位以内に入り、なおかつJ3を目指すJリーグ百年構想クラブの中でも上位2位以内に入らなければいけない。3つ目は、観客動員数。主催試合で1試合平均2,000人以上、年間3万人の観客動員を達成しなければいけない。
 
第10節を終えた時点でアスルクラロは年間通算順位2位につけているが、1位から7位までの勝ち点差は「6」と拮抗しており予断を許さない状況となっている。また、アスルクラロのホームゲームは残り「3」試合。年間目標達成に必要な人数まであと「4,886」人であり、早期に達成したいところだ。
 
文字通りサポーターの後押しが必要となる重要な1戦。ぜひスタジアムに足を運び、昇格に向けて全力で戦う選手たちのプレーを生で観戦し、声援を送ってほしい。サッカーファンもそうでない人も、会場で感じる選手やスタッフ、サポーターの真摯な姿勢と熱い想いが、元気の源になるはずだ。
 

DATA

試合結果)

セカンド・ステージ第8節(会場:愛鷹広域公園多目的競技場)
アスルクラロ沼津(0-1)Honda FC
 
メンバー)
GK 30.石田良輔 DF 4.田中舜 . 5.馬場将大 28.谷奥健四郎 18.尾崎瑛一郎(Cap.) MF 7.鈴木将也 17.太田一輝 24.沓掛勇太 9.中村亮太(→23.白石智之[後半25分]) FW 19.薗田卓馬(→20.中筋誠[後半41分])10.青木翔大(→33.染矢一樹[後半9分])
 
 
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