サッカーを愛して止まないあの人の ゆめのはなし

2007年から1年間、日本テレビ「サッカーアース」のアシスタントを務めた女優、タレントの加藤理恵は、日系ブラジル人である母を持ち、なるべくしてサッカーを好きになってきた。そんなハイブリッドな加藤にとって、今やサッカーは日常のものであり、プライベートでも試合を見続ける真のサッカーファンだ。人それぞれのサッカーの楽しみ方を大事にする彼女から発せられるサッカー愛とは。

DNAに流れるサッカーへの目

サッカーとはいわゆる“出会い”みたいなものはないんです。母が日系ブラジル人だというのが大きいんですが、自然と家の中では、スポーツ=サッカーだったんですね。家にブラジル人記者が泊まりに来たりもしていましたし、お土産にドゥンガとかロマーリオとかのサインを持ってきてくれていました。今思えば、かなりのお宝ですね(笑)。小学校2年生のころにJリーグが開幕したんですが、試合の良し悪しとかはわからず、ただ家族や友人間のコミュニケーションという意味で好きだっただけでした。意識をもってサッカーを見始めたのは、98年、13歳の頃のフランスW杯からです。全てが自然な流れで、すこしずつはまっていった感じですね。

サッカーはエンターテインメントである

サッカーを観る人って、自分をサッカーに写していると思うんです。私は、女優やタレントという仕事柄、エンターテイナーとして観ているように思います。

どれだけ派手に勝つかということより、自分がライブや舞台でお客さんを喜ばせようとすることと同じように、サッカーもエンターテイメントのショーとして、お客さんをどれだけ湧かせられるかどうかに私は注目しています。ここ数年、ほんとにいろんなタイプの人たちと試合を観に行きました。100人近いですかね(笑)。例えば、友人と観に行く時は、自分の知識を使ってどれだけその子を楽しませられるかを考えます。女の子だったらカッコいい選手を教えたり、見所を教えたりして。その子がまたサッカーを観に行きたいと思ってくれたら、私の勝ちです(笑)。以前、亘崇詞選手と試合を観に行ったんですけど、わたしみたいにサッカーを好きな女の子は珍しいから、ぜひとも戦術でサッカーを観るようなつまらない女の子にならないでくれって言われて(笑)。もっと広い視野で、サッカーにまつわる様々なものを観てほしいって。亘さんとの出会いは私のサッカー観をガラッと変えてくれました。

サッカーがもたらしたもの

サッカーは自分を考えるきっかけを与えてくれました。それまでブラジルの血や習慣を意識することもなくて、サッカーを観ることで、そうしたアイデンティティや国ということを意識し始めました。だからサッカーに近づいたことって、偶然だけど必然なんだと思うんです。サッカーは「自分を写す鏡であり、その先へ向かう窓である」みたいな感じですね。でも、なんでサッカーを観るのかっていう根本は、熱狂したいからです。これだけ熱くなれるものって他にないですもん。

同世代の北京世代への期待と信頼

フランスW杯の時はまだ子供で、自発的にスタジアムに行って見始めたのが、高校の時、北京世代の選手たちでした。だから、誰が何と言おうとわたしは北京世代を応援していくって決めてるんです。最近、サッカーを見始めた時に活躍していた名波選手なんかが引退して、私と同世代の北京世代の選手たちに引き継いでいくっていうのは、すごく感慨深い出来事でした。

以前、岡田監督がサッカーをやる原点はと聞かれて、「選手やチームのスタッフが喜んでる姿を見たい」って言ったんです。それを聞いて、国民を喜ばせたいみたいな言葉より、よっぽど期待できる言葉だし、真実味がある言葉だと思ったんです。自分の仕事も、身近な親や親友から広がって、様々な人へ繋がっていくものだと思っています。一番側にいる人を喜ばせたいっていう情熱を持っている人は期待しても大丈夫だと信じています。

これからの加藤理恵とサッカー

楽しいサッカーをみんなに伝えたいというのが、自分の夢です。私自身がサッカーにいろんなものもらっているので、恩返しも含め、サッカーを広めていきたい。そして、何よりW杯に関わりたいんです。ブラジルW杯を目標にしています。ピッチで何か伝えられる仕事がしたいんです。サッカー番組をやらせてもらって、メディアってすごく大切だと思いました。女版倉敷保雄になって(笑)、サッカーの魅力を伝えていきます!

加藤理恵 プロフィール

加藤理恵(カトウリエ)

加藤理恵プロフィール

1985年生まれ。東京都出身。05年にミスマガジン読者特別賞を受賞を機にTV、映画、雑誌、舞台と多方面に活躍。主な出演作品は「夢をかなえるゾウ」「ギャルサー」(NTV)、舞台「エヴリディ・エヴリナイト」。07年にはNTV「週刊サッカーアース」等のサッカー番組のアシスタントを勤める。現在、自信のブログ等でサッカー観戦記を連載中。http://ameblo.jp/kato-rie

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