サッカーを愛して止まないあの人の ゆめのはなし

お笑い芸人キングオブコメディは、今野浩喜が演じる奇妙なテンションとキャラクター設定に、高橋健一が言葉少なく冷静にツッコミを入れるというスタイルのコントで人気のコンビだ。最近では、特異な風貌と役のキャラクター性を活かし、今野は役者としても舞台や映画などに活躍の場を広げている。W杯中もサッカー芸人がもてはやされるなか、そこに並んではいない今野も、実は毎週「週刊サッカーマガジン」買うほどのサッカーマニアなのだ。

サッカー好きのスタートは、ブームに乗っただけ

サッカーを好きになったのは、Jリーグが出来てからです。完全に周りの空気に巻き込まれたのもありますし、カクテル光線とかチアホーンとか、開幕セレモニーのこれまでない盛り上がりに魅せられたのもあります。だから最初はブームに載っただけなんですよ。そのまま好きでいたら、俺だけ残ったという。中学校3年間は卓球部でしたけど、Jリーグが始まったころから今でも「週刊サッカーマガジン」はずっと買い続けています。ただ、自分の地元のレッズは弱すぎでまったく応援する気がおきなくて、最初は鹿島ファンでした。

物理的に近いことが大事な大宮アルディージャ

今はもう一つの地元チーム、大宮アルディージャのファンです。一時期、レッズが銀河系軍団みたくしようとして、強くなったじゃないですか。

その時、観に行こうとしたら、チケットが取れなかったんですね。それでふと周りを見てみたら、大宮っていう誰でもいつでも入れるようなチームがあるじゃないかと(笑)。だから、観に行けるからというのが好きな理由なんです(笑)。とはいえ、今では地元の商店街でも浦和の旗が飾られてる店には絶対入りませんし、入ってから浦和の旗を見つけると、店員に聞こえるか聞こえないかくらいで、「なんだここ、浦和の店かよ」ってぼそぼそ言ってます(笑)。大宮ファンなんですけど、好きになった理由が近いからということもあって、強さを求めてないんです。ファン感謝デーとかで、オーナーとか監督とかが「今年はACL(アジアチャンピオンズリーグ)出場圏内です」とか言っちゃうわけですよ。サポーターもとりあえず盛り上がるんですけど、実際誰も大宮にそれを求めてないと思うんです。おいおい、2部降格圏内をうろうろしてるのにそんなこと言わず、毎年13位くらいでJ1に残ってくれていればそれでいいよって。今年の第一節、勝って一位スタートだったんですけど、まず思ったのは、「やべえ、これでサポーターが調子に乗ったらヤダな」でした(笑)。お守りを売り出したり、何だか去年あたりからアルディージャが調子に乗り出している気がしていて…。降格争いで入れ替え戦のチケットを先に作ってしまったけど、運良く入れ替え戦に回らなかった。そうしたら、その余ったチケットをお守りに入れて売り出して、受験生にすっごい売れたんです。このお守りで受験に落ちないって。これはもう調子に乗ってるじゃないですか(笑)。とはいえ、大宮のいいところは浦和とのダービーマッチに超強いこと。この前も勝ちましたし、これは燃えます。FWにラファエルって選手がいるんですけど、彼はJリーグで1、2を争う選手だと思っていて、でもそういう選手が出た瞬間に大宮ファンの負け根性のせいか、どうせこいつは来年ガンバに行くんだろうなとか思っちゃう(笑)。で、そのあと中東に行くんだろうなって。ガンバから中東へというラインができちゃってるから(笑)。

カメルーン戦は理想の試合

今までで一番印象に残っている試合は、アトランタオリンピックのブラジル戦ですね。だってあのブラジルに勝ったんですよ。朝8時くらいにテレビの前、一人であんなに熱狂したのは後にも先にもあれが最後だと思います。一人で立ち上がって「オッシャー!!」ってガッツポーズしてましたから(笑)。西野監督の采配がアジア予選から少し守備的だったんですけど、俺、守備的なサッカー、カテナチオがとにかく好きなんです。現実的なサッカーが。だから余計興奮しましたよね。ところが、2010年のW杯を見て、カテナチオ的なサッカーが完全に崩された。勝ちにいくサッカー=守備的なサッカーだと思ってたのが、攻撃的なパスサッカーのスペインに優勝されて、もうわかんなくなっちゃった。大勝しなくていい、1対0でも勝つサッカーが好きなんです。だから今回のW杯だと、日本対カメルーン戦は最高でしたよね。理想ですよ、僕の。ウィニングイレブンをやっていても、ほんとあんなサッカーしますからね。コラーがいたころのチェコが好きで使うんですが、今で言うと、イングランドがでかいクラウチにボールを集めてコーナーをとり、そこから点を決めるというスタイルですね。1点とったら残りの時間ずっとボールを回して、イライラして相手のプレーが雑になっていくのが楽しくてしょうがない(笑)。それで芸人のサッカー大会で優勝しました。

電波に乗せられないサッカーネタと意味不明で理不尽なサッカーネタ

僕らのアレックスについてのサッカーネタは絶対テレビで放映できない。でも、実はあれアレックスというより、ロペスに対して思ってたことなんですけどね・・・。まぁ載せれない話題なので、これはここまでで(笑)。他に、中学生が落語家の師匠にサッカーチーム入りを志願するというサッカーものもあって、でも、あのネタは自分でやってても意味がわからない。なんで俺が落語家にサッカーチームに入れてくださいって言ってるのか(笑)。

理不尽な展開ですよねー。実は、途中で言ってることがちょくちょく事実と違うんですよ。本当はカズ(三浦知良)って高校中退でブラジルに行ってるんですけど、間違ってるとわかっていながら中学卒業の方がキャッチーだと思って、そっちにしちゃってたりしています(笑)。

今野浩喜が選んだベスト11

Jリーグ歴代外国人選手のベスト11

ベストイレブン、普段からすごく考えてるんですよ。今回はJリーグの歴代外国人選手のベストイレブンにしました。すごい悩みました。外国人選手でいうと、95年あたりの鹿島がすごかった。94年W杯のブラジル両サイドバック、レオナルドとジョルジーニョ、そしてジュビロにはキャプテンだったドゥンガが入ってきた。今じゃ考えられないですよね。サンパイオも来ましたしね。今回、スター選手を並べるだけだったら簡単なんですけど、そうではなくて勝てるチームにしています。全体としては、左上がりのチームで、朴智星が間違いなく一番疲れるでしょうね。

今野浩喜 プロフィール

今野浩喜(コンノヒロキ)

今野浩喜プロフィール

キングオブコメディ/お笑い芸人

1978年埼玉県生まれ。00年に結成した高橋健一とのコンビ「キングオブコメディ」のボケ。05年「第3回お笑いホープ大賞」受賞。テレビ、舞台など様々に活躍している。また俳優としても、映画『ちょんまげぷりん』や舞台『天才バカボン』などにも出演。ニコニコ動画内の「サイゾーテレビ」にて『ニコニコキングオブコメディ』がスタート。9月22日に第6回単独ライブ「葉桜」のDVDを発売。

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