サッカーを愛して止まないあの人の ゆめのはなし

少女漫画家なかはら・ももたは、フットサルマンガ「あかねSAL☆」や「ミーハーサッカー〈2006〉」などサッカーを題材にしたマンガも多く手掛ける。Jリーグ開幕以来のミーハーサッカーファンを自称する彼女に、サッカーの魅力を聞いた。

全女子は泣き崩れる男が好き!

サッカーを見るようになったのは93年のJリーグの開幕からですが、サッカーファンとなった決定的な出来事は“ドーハの悲劇”です。当時はJリーグの大ブームでチケットをとるのが難しく、残念ながらスタジアムでの観戦ではなく、もっぱらTV観戦でした。その年はW杯アメリカ大会の予選もあったので、日本代表戦はほぼ全試合観戦していました。Jリーグでは、三浦カズさんが一番好きだったのですが、日本代表戦で中山選手を知ってファンに。カッコいいのに加えて色物的な面白さも持っていたゴンさんが、ドーハでのイラク戦、ロスタイムに点を決められて泣き崩れ、その後も人目をはばからず大泣きする姿を見て“きゅん”ときましたね。あれを見たミーハーサッカー女子は、絶対全員が惚れたと思いますよ。中山選手が所属するジュビロ磐田が翌シーズンからJリーグに昇格したので、そこからはジュビロサポーターです。

海外まで追っかけ観戦

ちょうどその頃、漫画家の真野匡さんと知り合い、真野さんにカトリーヌあやこさんを紹介していただいて、3人でよくつるんでスタジアム観戦に行っていました。海外にこの3人で観戦に出かけたりもしましたよ。
96年のアトランタオリンピックでは、ジュビロからは田中誠、服部年宏、鈴木秀人の3選手が選ばれていました。ジュビロが主催する観戦ツアーに3人で参加することにしたのですが、一般人で参加したのは私たち3人のみ。他の参加者は、選手の家族とか関係者というすごいツアーでした。おそらく3戦とも観戦するツアーで、滞在期間の長い本格的なツアーだったからなのでしょうね。当然参加者は仲良くなりますし、選手の家族がいらっしゃるということで、ジュビロのクラブのお偉いさんもいらして、ツアーの間は結構いろいろとご一緒させていただきました。そのうちクラブのお偉いさんから「仕事ないんだろうから、やるよ」ってことで(笑)いただいたのが、ジュビロのマッチディプログラムの仕事「まのもものJUBI×JUBI」です。これは96年から去年まで続けました(残念ながらマッチディプログラムがリニューアルしてしまい、コーナー自身がなくなってしまったので、今年は書いていません)。正直、最近は前ほど熱心にはサッカーを観ていませんでした。中山選手は札幌にいってしまうし、日本代表も2006年以降は、ジュビロの選手が少なくなったこともあり、なんか遠い国の話のようになってしまったところがあったんですね。でも、今回の南アフリカW杯の盛り上がりで再びサッカー熱が高まってきました。

少女マンガで描くにはサッカーは難しい?

フットサルを題材にした『あかねSAL☆』は原作付きで、さらに私がハロプロ(フットサルチーム「ガッタス・ブリリャンチス・エイチピー」としても活動)の大ファンでもあったので、アイドルとサッカーという大好物が二つも、ということで楽しく描けた作品でした。最近のサッカーマンガと言えば、『ジャイアント・キリング』がいいですよね。同じ漫画家として羨ましい。“サッカーで挫折した人がいろんな経験をして現場に戻ってくる。そして低迷しているクラブを再生していく”という話を描きたい思いが昔からあったんです。特に今、ジュビロの調子が良くなく、現実を投影しているということもあるのですが...(笑)
あと、監督ではないですが、清水エスパルスの小野選手の活躍にも、“海外での栄光、帰国後の挫折、そして復活”という同じストーリーを感じます。
少女マンガで、サッカーをストーリーマンガとして描くのは難しい。実はBL(ボーイズラブ)の作品では結構まじめなサッカーマンガを書いていたんですよ。全5巻なのですが、出版社が倒産してしまって最終巻がでていないという、幻の作品です。これを描いてみて思ったのが、サッカーのプレーシーンとか、戦術的なもので面白いものを描くということでは、少年マンガには絶対にかなわないということ。私にプレーシーンを延々書いていく気力があるかも微妙ですし(笑)。それに、少女マンガって考えると、やっぱ恋愛をメインにしないとダメです。そうするとJリーグを題材にして実在の選手とかを絡めると色々難しいですよね。プロじゃなく、高校サッカーとかユースとかを題材にするのも手かも。そういえば、私の知り合いで、本気で天皇杯を目指して働きながら地元でサッカーチームをやっている人がいるんです。この話なら結構夢のある物語が描けそうですね。応援してくれる同僚のOLさんとのオフィスラブなども絡めながら。うん、いいかもしれない。草サッカーチームがいつの日か、元旦の天皇杯を目指して戦うなんて、まさに“夢”の話ですからね。

なかはら★ももたが選んだベスト11

南アフリカワールドカップベスト11

なかはら・ももたが選ぶ、「名前で選んだ!南アフリカワールドカップベスト11」。
4年に一度のお祭り、W杯はやっぱり楽しかったです。何より楽しいのは新しい選手を知れるということ。顔で選んだベスト11だとありがちなので、今回は名前の響きで“カッコイイ”と思った選手を選んでみました。ミーハーサッカーファンの面目躍如ってことで。

 
FW -ロケ・サンタクルス(パラグアイ)
名前だけでなく、ほんとイケメン。
FW  -ジオバンニ・ドス・サントス(メキシコ)
これもインパクトある名前ですよね。ドス!
FW - ジェレミー・トゥララン(フランス)
ちょっと浮かれて踊っている感じ(笑)
FW - ラファエル・ファン・デル・ファールト(オランダ)
ラファエルっていうのが天使っぽくていいです。
FW -シュテファン・キースリング(ドイツ)
これは男っぽくてカッコいい、SFアニメの敵役みたいです。
FW -ディミトリオス・サルビンギディス(ギリシア)
がちゃがちゃしてるとこがなんとも神話っぽい。
MF -バスティアン・シュバインシュタイガー(ドイツ)
はっきり言って彼を選びたいから思いついた企画です(笑)
MF  -ウェスレイ・スナイデル(オランダ) 
さっぱりした名前なのに響きが凄く素敵。
MF - シャビ・エルナンデス・クレウス(スペイン)
なぜかシャビはありなんですけど、ビジャはなんかいまいち名前では
ピンとこないです。
DF  -ソクラティス・パパスタソプーロス(ギリシア)
ギリシア人でソクラテスですから
GK - イケル・カシージャス(スペイン)
イケルがいいですよね。かろうじてGKを選んでいました(笑)。
 
監督  -ラース・ラザンベック(ナイジェリア) 
かっこいいロゴとかできそうなスペル(LAGERBACK) 
Tシャツとかにすればバッチリだと思います
 
今回はポジション無視で名前だけで選んだのですが、FWが多くて前線に人がかたまってしまいました。やっぱかっこいい名前はFWに起用されるのでしょうか?フォーメーション図(6-3-1?)で描いてみると、前がかりすぎでまったく守れずに弱そうですが...。これぞ名前負け?

なかはら★ももた プロフィール

なかはら★ももた(ナカハラ・モモタ)

なかはら★ももたプロフィール

石川県金沢市生まれ。1990年集英社「ぶ~け」デビュー。現在秋田書店「恋愛MAX」で「いとしいとしというこころ。」連載中。講談社Kissコミックス「のんdeぽ庵」1~5巻「おかわり のんdeぽ庵」1~5巻「あかねSAL☆」1~4巻など既刊。

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