サッカーを愛して止まないあの人の ゆめのはなし

芸人生活13年、ピン芸人になって花開いたキャラクター“スーパーアイドルゆってぃ”として活躍するゆってぃ。芸風からは想像しにくいが、彼はFC東京の熱烈なサポーターとしても知られている。サッカー狂の父のもと、子どもの頃からサッカーが身近にあったゆってぃに聞いた。

天皇杯は我が家の恒例行事

うちのお父さんが、西ドイツ代表好きのサッカー狂だったんですよ。子どもの頃は、1月1日の天皇杯を家族で観に行くのが恒例行事になっていたくらい。お父さんの部屋には、W杯のビデオテープがずらーっと並んでました。その後,カズが読売に入ったり、Jリーグができたりした高校1、2年くらいから、周りでもサッカーが盛り上がり始めました。当時、まだFC東京(東京ガス)はJ1じゃなくて、単純にサッカー好きとして、どこか特定のチームを応援するわけでもなく見てた感じです。僕の友達で多摩に住んでいて、昔からFC東京、FC東京ってずっと言っていたやつがいたんです。前からどこか一つのチームを応援したほうが楽しいだろうなーとは思ってて、東京出身だからやっぱり地元を応援しようかなとも考えてはいたんです。その友達とFC東京がJ1に上がって2年目くらいに、味スタ(味の素スタジアム/FC東京の本拠地)に観に行ったら、鏑木っていうロンゲでドレッドの選手がいたんですね。彼のその格好を見て「うわぁー、すごいのがいる。かっこいいな」と思ったのが、FC東京にはまった最初です。海外だと、そういう見た目が派手な選手って多いじゃないですか、昔のバルデラマとか。鏑木は選手としては、「スーパーカブ」ってあだ名がつくような選手で、試合はそんなに出ていてないんじゃないかな。

一瞬で試合を変えるファンタジスタが好き

海外チームはユヴェントスが好きで、完全にデルピエロ信者。デルピエロはデビューのころからスカパーで観てました。メールアドレスにデルピエロの”デル”って文字を入れてるくらい今も変わらず好き。日韓W杯の時に、友達がたまたま抽選に当たったチケットがイタリアVSメキシコ戦で、大分まで観に行ったら、なんとデルピエロが決勝ゴールを決めたんです。偶然でしたけど、すごく思い出に残る試合ですね。僕、ファンタジスタ系の選手が好きなんです。点を取るよりも、セカンドトップとかの選手が。デルピエロ以外のイタリア人だとゾラとか。今ならイニエスタ。こいつに預けたら何かしてくれるっていうのが好きで、一瞬のひらめき、パス一本で試合を変えてしまうみたいな選手ですね。で、スキあらば自分も点取っちゃう。2000年のシドニーオリンピック南アフリカ戦、ヒデ(中田英寿)が高原に出したパスがすごくキレイだったのを覚えています。キラーパス一本で前にいたDF5人の間を抜いて、当時キレキレの高原へ、というすごくいいプレーでした。FC東京の試合で印象に残っているのが、2年前の味スタでのアントラーズ戦。残り3試合とかで優勝争い中で、5チームくらいで争ってたんですね。ここで鹿島が勝っちゃうと優勝が決まるみたいな時期。他のチームのサポーターもFC東京がんばって!っていう空気の中、【3-2】で勝ったんです。その試合はサポーターがものすごく熱く盛り上がって、最後平山がコーナーキックのフラッグのところで鬼キープして、すごい粘りを見せた。普段の平山は、僕にとって「なにやってんだよ!」って声を荒げてしまうタイプの選手なんですけど、その時の平山は全然取られなかった! FC東京が先取点を取って、鹿島が返してっていう点の取り合いで、大竹が転びながら点を決めたりという激戦でした。この試合がFC東京の試合の中でいまだに一番好きですね。試合は、いつもユニフォームを着てタオルマフラーを首に巻いて観ます。僕が試合に連れて行く人がみんな、FC東京のサポーターになるんですよ。しかも、いつの間にか僕よりも詳しくなってたり(笑)。

女の子だと、顔から入るじゃないですか。だいたいみんなナオ(石川直宏)から入るんですけど、先シーズンのナオは点取りまくっていたので、連れて行く試合連れて行く試合で点を決めて「うわー、かっこいい! 楽しい!」となって、ファンになっていきましたねー。だから、今じゃ10人近くFC東京サポがいますよ。そういう意味では、今季は増えてないですね。今のチーム状況で連れていくのが恐いです…。

優勝争いに耐えうるメンタル(サポーターたる自分の)

Jリーグは試合のテンポが遅いとか、トラップが下手とか、海外のリーグを見ているといろいろ目についてしまう。ただ、贔屓のチームを作っちゃうと、そういう技術的なことが関係なくなっちゃいます。ライバルチームがいて、勝てばざまーみろと思うし、負ければものすごく悔しい思いをする。生で見ると応援合戦とか、プレーも迫力が違いますしね。みんなもテレビだけじゃなくて、生で観に行ってほしいです。Jリーグってちゃんと観てたら楽しいんですよ。サポーターは試合中、気持ちが入ってしまうと、どうしても言葉遣いが汚くなっちゃうっていうのはありますけどね。「そこなにしてんだよ、おい!」って。でもそういう口調になるのは、それだけそのチームのことを好きってことですから。そこも楽しんでほしい。FC東京にはもちろん優勝してほしいんですけど、去年、一昨年と優勝できるかもしれないというところまで残っていて、これまでこんな上位にいたことがないから、一試合一試合でメンタルが耐えられなくなっちゃって。だって、一試合負けたらダメなんて状態はもう無理!独走じゃない限り勘弁してくれと思っちゃいました。鹿島のサポとかずっとこのメンタルを保っているのはすごい(笑)。なんて強心臓!

人力舎VSワタナベエンターテインメント

フットサルはおぎやはぎの小木さんと一緒に人力舎チームでやっています。2週間に一回くらいやっていて、けっこう参加してますね。自分は小学校時代だけですけど、サッカー経験者は最初の5分うまいんですよ。後半は、みんな上がると疲れて戻ってこなくなっちゃう(笑)。昔、事務所対抗みたいな感じでナベプロとやってたんです。ただ、彼らが強い。で、フットサルって5人対5人なのに、知らない間に一人追加してみたのにも関わらず、それでも負けて…。最高8人入れてもだめだった。そうしたら、向こうが何だかパスが通らないって気づいて、おい、8人いるじゃねーかって。そこから人力舎と試合をしてくれなくなっちゃった(笑)。

サッカー選手と友達になってはいけない!

サッカー番組やりたいですね。民放は好きなことが話せないので、CSとかで自由にやりたいです(笑)。仕切りのMCの人がいて、横にアナウンサーと好き勝手喋ってる僕がいる、みたいな。サッカー選手はいないほうがいいです。というのも、よく言ってるんですけど、サッカー選手と友達になりたくなくて… 。もし仲良くなってしまったらスタジアムでボロクソ言えなくなると思うんです。特にFC東京の選手は。「長友と飲むけど来る?」とか何回か誘われたこともあるんですけど、普通に断りましたからね。「いやー、ファンだから無理だわー」って。ファン感謝祭に出るのもすごくドキドキしました。ナオともトークしたり、長友も握手してくれたりしたんですが、もうそこまででいいです(笑)。「プライベートでご飯行きましょうよ」とかは、それはちょっとすいません!また試合観に来ますんでって(笑)。

ゆってぃが選んだベスト11

ユヴェントス 歴代選手からのベスト11

僕が好きなのって結局デルピエロ全盛の頃の選手たちなんですよ。ということで、ユヴェントス歴代のベストイレブンです。もう中盤が恐ろしいくらいの選手たち。後ろ三人にとにかく守ってもらい、あとは攻めまくるという、セリエAのサッカー観を覆す攻撃的なサッカーが見えんじゃないかと。

ゆってぃ プロフィール

ゆってぃ(ユッティ)

ゆってぃプロフィール

お笑い芸人。1977年東京生まれ。人力舎所属。人力舎の養成学校「スクールJCA」を経て、コンビ「マンブルゴッチ」、トリオ「グーニーズ」として活動し、2006年ピン芸人となる。ネタの一つであった“スーパーアイドルゆってぃ”が人気となりブレイク。FC東京の大ファンとして知られ、FC東京の携帯サイト「365日FC東京モバイル」で応援コラム「ゆってぃの青赤ワカチコ」を連載中。

ページの先頭へ