サッカーを愛して止まないあの人の ゆめのはなし

女優でありながら、フリースタイルフットボールアンバサダーとしても活躍している眞嶋優。サッカー少女だった彼女は「得意だった」というリフティングの技術を生かして、2016年『フリースタイルフットボール アンバサダー』に就任。「サッカーのできる女優になる」という小学生のときに誓った夢の第一歩を踏み出している。

とにかくサッカーに夢中だった少女時代

私とサッカーの関わりは、もっぱらプレーヤーです。サッカーを見ることが好きというよりも、プレーすることに何よりも喜びを感じてサッカーをやってきました。小さい頃に住んでいた街は浦和レッズに囲まれているような地域だったので、家族でレッズの試合を見に行くこともありましたが、見ていても自分がやりたくてウズウズしてしまうタイプでした。私は幼い頃から活発で、自転車もすぐに補助輪なしで乗ってしまうぐらい。家は両親ともにアクティブで、野球ボールやサッカーボールが自然にあるような環境で育ったので、3歳の頃には父や祖父とサッカーボールを蹴るようになっていました。
小学校時代は学校の男子に混じって遊びでサッカーをやっていました。学校の昼休みではゴール取りをするために、チャイムが鳴ったらすぐに外へ出ていってました(笑)。あとは、浦和レッズが運営するハートフルサッカーにも参加していましたね。学校から家に帰ってきたら、「ただいま!」と家にランドセルを置いて、すぐに「行ってきます!」と外に出かけてしまうようなサッカー少女でしたね。
ポジションはドリブル突破が得意だったので、攻撃的なポジションをやっていました。とにかく仕掛けることが好きで、対人プレーではフェイントや股抜きで相手を抜くタイプでした。でも、GKとの1対1のようなそれほど難しくない局面でのシュートは外すことが多かったです。反対にコースが見えたら遠目からシュートを打つので、ロングシュートはよく決めていました。簡単なシュートを外して、難しいシュートを決めるタイプの選手でしたね(笑)。
その一方で5歳の頃に子役の活動も始めました。きっかけはお母さんに「サッカーは男の子っぽいから、他のことでも始めてみたら?」と言われて、子役スクールに通い始めました。そこでNHKのオーディションを受けて合格したことで『天花』という朝ドラにレギュラー出演することになりました。私の役は保育園の園児役でした。最も印象に残っているシーンは、男の子同士が紙芝居を引っ張り合っている中に、私が仲裁に入って、「引っ張ったら破れちゃうよー」というセリフです。セリフを覚えることや実際のお芝居は難しかったですが、母と一緒によく練習しました。サッカーは女子サッカー部がある中学校を受験するほど真剣に取り組んできましたが、サッカーをやっていると日焼けをしてしまい、タレント活動にも影響が出るため、一度は女子サッカー部に所属したんですが、1年で辞めることになりました。そのあとはタレント活動を中心とした生活を送ってきました。
 

人生の転機となったフリースタイルフットボールとの出会い

フリースタイルフットボールを始めたのは、2016年の4月頃。リフティングは得意なので、それを武器にしたいなと考えていた時期に、フリースタイルフットボールの世界チャンピオンであるALEG-Re(アレッグ)さんのパフォーマンスを見て、「コレだ!」と思って、フリースタイルフットボールを始めました。
フリースタイルフットボールは、簡単に言えばサッカーボールを使ってさまざまなパフォーマンスを披露するもの。その魅力は、技ができた時の達成感にあります。その喜びは何物にも代え難いです。技を繰り出している中でボールに乗っかってしまうこともありますが、「これはイケる」という兆しが見えてくると、うれしくなりますし、簡単にできないことだからこそ面白さがあります。無心でやらないと途中で失敗してしまうものなので、カメラの前や人前でパフォーマンスをすることは、何回やっても実はお芝居よりも緊張します。
始めたばかりの時期は簡単な技から独学でトレーニングを積んできましたが、これでは限界がくるなと感じていたときに、自分のパフォーマンス動画を見てくれた友人の友人がフリースタイルフットボールをやっていると聞き、月に一度その方からレクチャーを受けられるようになりました。そして習得したパフォーマンスを動画でアップし、また新しい技を教わって、できるようになったらまた新しい技を教わる。そのサイクルを繰り返しているうちに、日本フリースタイルフットボール協会の方が私の動画を見てくれていたことで、フリースタイルフットボールを広める役割である『フリースタイルフットボール アンバサダー』(JFFAアンバサダー)に就任することになりました。
このようにフリースタイルフットボールを始めたことは、私にとって一つの人生の転機となりました。2016年のクラブW杯では、スタジアムの外でしたが、試合前にクリスマスのサンタの格好をして大勢のお客さんの前でパフォーマンスしました。2017年は長野県白馬村で開催されたサマージャンプの大会でパフォーマンスさせていただきました。これからもたくさんの人前でパフォーマンスができるように新しい技の習得にもチャレンジしていきたいです。
アンバサダーとしての活動における最終的な目標は、フリースタイルフットボールを五輪の競技種目にすることです。フリースタイルフットボールは、フィギュアスケートの魅せる感覚と似ているので、一度でも見ていただければこの競技のすごさは伝わると思います。五輪の競技種目となれば、いろいろな人に知ってもらえる機会が増えますから、実現するための力になりたいです。
2017年の6月からはFm yokohamaでJ2クラブ・横浜FCの応援番組『横浜FC HAMA BLUE TIME!』のレポーターを務めていました。この活動も、フリースタイルフットボールをやっていたことが決め手となりました。小学校の卒業式で一人ずつ自分の夢を語る場面があった時に、私は「サッカーのできる女優になる」と話しました。その夢の第一歩は踏み出せたと思っていますし、「サッカーのできる女優」だからこそ、ありがたいことに仕事の幅も広がっています。
実は東洋ゴム工業株式会社(TOYO TIRES)のCMで、制服を着た女性がボールを蹴るシーンがあるのですが、それは私です。仮に『なでしこジャパン物語』といった実写映画でもできれば、私は吹き替えなしで演じられます。フリースタイルフットボールを始めてからは、パフォーマーやレポーターなど、いろいろな顔を見せることができるようになりました。今後は女優の活動だけではなく、やらせていただける限り、いろいろなことに挑戦していきたいなと思っています。
 

眞嶋 優が選んだベスト11

フリースタイルフットボールをやったらうまそうなベスト11

システムは3-4-3。テーマはフリースタイルフットボールをやったらうまそうなベスト11です。アベドザデは日本が初めてW杯に出場したフランス大会の第3代表決定戦で、日本を苦しめたイランの伝説的なGKです。フリースタイルフットボールをやる上で大事な要素である体幹はしっかりしているでしょうし、ピッチ上のこのメンバーを最後尾の位置から指示できるのは彼しかいないと思いました。
中井卓大くんはレアル・マドリーの下部組織でプレーしている選手です。彼の動画を見て、小さな体で足のリーチもそれほど長くないのに、考えられないようなすごいテクニックを披露していました。それならば、細かい動きが必要なフリースタイルフットボールもできるんじゃないかと思います。
槙野選手はユーモアのセンスで選びました。2015年にアップされていた『プロに挑戦!(U-15)リフティング選手権』という動画で、槙野選手は最初両手を隠していて、何かなと思っていたら、手にスパイクをつけていました。最終的には手を使って、4本足でやるようなリフティングをしていました。フリースタイルフットボールには魅せる要素も必要です。そのため、槙野選手はユーモアのある新しい技を編み出してくれるのではないかと期待しています。
セルヒオ・ラモス選手はパワフルなプレーをする一方で柔らかい正確なパスも出せる選手。そのギャップがすごいですし、私よりもフリースタイルフットボールはうまかったです。
乾選手は彼のボールテクニックを紹介する動画を見て、私が単純に真似したいなと思うことをやっていたので選びました。
オマル・アブドゥルラフマン選手は、勝っている試合中にネックキャッチ(後ろの首でボールを止めるプレー)をしていました。そういう遊び心がいいですね。髪型のインパクトも強烈ですし、密かにこのチームのキーマンになるのではないかと思っています。
小野伸二選手は思いやりのある正確なパスを出せる選手。柔らかいボールタッチでリフティングも安定しています。
ネイマール選手はトイレットペーパーでリフティングができるぐらいの技術があるので、どんな難しい技でもできるでしょう。
イバ選手は横浜FCでの顔合わせの時に、選手のみなさんの前で私がパフォーマンスを披露したのを見て、終わったあとにイバ選手に教えてほしいと頼まれたため、クリッパーストールという技(※)をイバ選手に教えたところ、一発でできちゃいました(笑)。フットサル出身選手らしく、やっぱりうまかったですね。
カズさんは数々の伝説がありますが、リフティングをしながら登下校をしていたこともあると聞いています。フリースタイルフットボールは、地道な努力が重要な要素なので、努力家であるカズさんを入れさせていただきました。
最後に監督はガットゥーゾさん(現・ACミラン監督)。このメンバーで思う存分、ガットゥーゾさんが考える攻撃を披露してほしいと思っています。また大変なチームになりそうですから、彼の指示ならばみんなが従ってくれるだろうと(笑)、ガットゥーゾさんを監督に選ばせていただきました。
 
 
フォーメーション:3-4-3 監督:ガットゥーゾ
()は国籍
 
GK
アベドザデ(イラン)
DF
左から中井卓大(日本)
槙野智章(日本)
セルヒオ・ラモス(スペイン)
MF
左から乾貴士(日本)
オマル・アブドゥラフマン(UAE)
小野伸二(日本)
眞嶋優(日本)
FW
左からネイマール(ブラジル)
イバ(ノルウェー)
三浦知良(日本)
 
(注釈)
※クリッパーストール
右足で上げたボールを後ろでクロスさせて左足にボールを置き、そこからボールを上に上げるパフォーマンスのこと
 

眞嶋 優 プロフィール

眞嶋 優(マシマ ユウ)

眞嶋 優プロフィール

1997年8月30日生まれ、群馬県出身。2004年に放送されたNHK朝の連続テレビ小説『天花』のオーディションに合格し、本格的な子役の道を歩き始める。最近では2017年10月公開の映画『リンキング・ラブ』に出演していた。2016年4月にフリースタイルフットボールに出会う。一般社団法人日本フリースタイルフットボール協会公認『フリースタイルフットボール アンバサダー』。女優業とともにフリースタイルフットボールのパフォーマーとしても活躍している。
 

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